ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

FLASHベースのオープンソースリッチコンテンツ生成サーバー



ここ最近ではXMLで記述されたファイルからリッチクライアントコンテンツを生成
するというパターンが流行りです。LongHornで導入されるAvalonでのXAMLMozilla
XULMacromedia FlexMXMLなどが代表例です。


その中の一つである「Laszlo」という製品が今回オープンソースになりました。
http://www.openlaszlo.org/
LZXファイルというXMLファイルからFLASHコンテンツを生成します。そういう意味
ではFlexと同じタイプの製品なのですが、FlexがまだRoyaleというコードネーム
で呼ばれていた時期には既に開発者版がダウンロード可能になっており、パフォー
マンスも結構良かったので当初から注目していました。ドキュメントもサンプルが
豊富ですし、開発者のフォーラムもなかなか活発です。実際に質問を投げたところ
丁寧なレスが素早く返ってきたので、開発者をサポートする体制にも気を使って
いることが伺えます。


バージョンも最新では2.2となり、製品としてはそれなりにこなれているのですが
日本語に対応していないため、利用するのはちょっと難しいなと感じていました。
ところが、今回CPLライセンスに基づいて同製品をオープンソース化するという
発表があったため、その気になれば日本語対応も可能なのではないかとひそかに
期待を寄せています。


このように製品として安定するまでは開発者のコミュニティ形成に配慮しつつ
ソースは公開せずに製品ブラッシュアップに注力し、コミュニティがある程度
整った段階でオープンソース化して一気に広い開発者全般に製品を知ってもら
うというのは新興のソフトウエアベンダーの戦略としてはなかなか賢い手法で
はないかと思います。