富山のとある山村ではクマが人里まで近づいてくるケースが異常に増えているそうです。
開発によっていわゆる里山がなくなってきていることが原因だそうで、クマも仕方がなく
山を降りて人里まで出てきているということなのでしょう。最近のクマはあまり人を恐れ
ず、人がそばで見ていても視線を感じてはいるものの逃げもせずに木の実をほおばってい
る映像が流れていました。そういう意味では都会のノラ猫やカラスと一緒ですね。そのま
ま何もしなければお互いに無用な接触もなく済むのでしょうが、いかんせんいざ何かあっ
た場合には人間側は命に関わってしまうので、放置しておくわけにもいきません。何とか
クマが暮らせるのに最低限必要な里山を再生していく方向になってくれればとは思います。
全く脱線してしまいますが、パンダというのは本質的にはクマと同じなのだそうです。
生物学的には笹ばかりを食べて栄養が著しく偏ったクマの結果がパンダということで、
もしパンダがきちんと栄養バランスの取れた食事をしたとすれば、単なるクマになっ
てしまうだろうという話を聞いたことがあります。食事が偏っているので(というか
笹だけしか食べないので、究極の偏食ですが) それが遺伝子的にも影響を与えていて
パンダの精子は尾がとても短いのだそうです。なので赤ちゃんができにくく、結果と
して絶滅しやすい種になっているということです。里山を追われて、民家の木の実ば
かり食べているようなクマが何世代も続いたら、パンダみたいな変わった色柄のクマ
になったりするんでしょうか。
