ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

マッシュアップ=ビューの追加



先日、「しまうま日記」の方に資産として
データを運用して価値を上げていくという
話を書きました。
http://www.feedpath.co.jp/team_zebra//644.html


ここでの価値向上というのはデータを蓄積
する時間的な長さや範囲(集合知の活用)と
いった意味合いが強かったのですが、別の
観点での価値向上もあることに後になって
気がつきました。


マッシュアップというのは二つのデータを
突き合わせて新しいデータを生成すること
とも言えますが、新たな「ビュー」の軸を
加えることだと表現することもできます。


不動産情報をGoogleMapsに載せることで、
地図という新しいビューを使って情報を
閲覧することが可能になったわけです。


ビューを加えるということもデータに新しい
価値を与えるプロセスの一つです。データと
ビューというと、連想されるのはBIの分野。
従来のBIではドリルダウンやスライス&ダイス
といったように、既存データが持つビュー軸の
枠内でビューを切り替えることは可能でしたが
新たにビューを加えることは難しかったのでは
ないかと思います。


マッシュアップが登場し、地図情報など適用範囲
の広い「ビュー軸」が提供されたことで、それら
ビュー軸を既存データに加えることが容易に実現
できるようになってきました。


これもデータ価値向上の重要なプロセスの一つと
言えるのではないでしょうか。


そのように考えると、マッシュアップSaaS
データの蓄積と分析という観点において、従来
の枠を越えたデータ価値向上のプロセスを生成
していけるのではないかという気がしています。