昨年の秋に登場したeFaceですが、
その後あまり話題になっていない
ような気がします。
http://www.soyatec.com/eface/
XAMLはデスクトップアプリとWebアプリ
両方で同じページ記述言語を使えること
が売りですが、良く考えればそれはXAML
だからではなく、WPFとその基盤である
.NET Frameworkがそうした仕組みを提供
しているからに他なりません。
.NETの場合にはVisual BasicでC/S開発を
していたエンジニアがASP.NETでWebアプリ
開発も手がけるようになる流れがあるので、
UIを記述するマークアップを統一しておく
ことには意味があります。
ですが、Javaの場合はデスクトップアプリ
自体がごく少数ですので、Webとの両方を
開発しているケースは極めて稀でしょう。
実際のところ、現時点でのeFaceではWeb
アプリ向けレンダリング機能はサポート
されていません。(2008/1Q対応予定)
そう考えると、デスクトップアプリとWebアプリの
両方をカバーできるという売りはJava開発者には
あまり響かないのかも知れません。
ですが、.NETでの開発を新たに始めたJava
開発者にとってはとても良いツールになる
可能性があります。
Windows Formsアプリを開発しようとした場合、
UIはXAML、ロジックはC#となると一度に覚える
ことが多くなりすぎます。また、eFaceを使う
ことでMacintoshやLinuxなど.NETの対応が完全
でない環境にもXAML+Javaの組み合わせで開発
したアプリを展開できます。eFaceでは実際の
レンダリングではSWTを採用しているからです。
ひょっとすると、いずれMicrosoftに買収される
かも知れませんね。