ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

2009年版中堅・中小企業のIT投資動向に関する実態と展望



レポート第三弾です。
http://www.norkresearch.co.jp/pdf/2009ittoshi.pdf


第一弾のPCサーバ導入実態、第二弾のサーバ/クライアント管理は
それぞれ中堅・中小企業ユーザの「現状」を扱ったものですが、
第三弾は「今後」についてH/Wだけでなく、S/Wも含めた広い範囲
に渡って取り扱っています。


経済不況の影響もあり、ユーザ企業は「短期でのコスト削減効果」
を求める傾向が強まっています。SaaSについても提供側の熱気とは
裏腹に投資対効果を冷静に見極めようとする姿勢が伺えます。


「このサービスは初期費用が無償なので、パッケージを導入/更新する
よりもお得です。」といった「目に見えるコスト」の訴求だけでなく、
「実際にこのソリューションを採用した場合に何が必要となるか」を
きちんと明示し、「目に見えないコスト」を明らかにした上で、実際
に得られる効果(業務効率改善によって得られるコスト削減効果など)
を数量的に示すといったことが求められてきます。


元来、中堅・中小企業ユーザは中長期での視点ではなく、即効性を
重視する傾向があります。現在の経済環境がそれをさらに強めている
状況です。


即効性と説得力がありながらも、その場凌ぎではないコスト削減施策
を打ち出せるかどうか?が重要ポイントになってくると考えています。