ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

中堅・中小企業のための賢いIT投資(第1回)



TechTargetで新しい連載が始まりました。
http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/0910/02/news02.html


第一回は中堅・中小企業が無理なく実践できる
投資対効果算出の考え方を取り上げています。


ITは変化が激しいため、綿密に投資対効果
を算出したとしても、前提条件そのものが
変わってしまうということが起こりえます。


ITにかけられる予算や人員が限られる中堅・中小企業に
とっては、IT側の進化に合わせて自社のビジネスを変革
していくことは容易ではありません。


もちろん、IT活用をきかっけとして自社を変革していく
ことが理想ではあります。ですが、そこに至る前にまず
ITを効果的に活用するというステップを踏む必要がある
はずです。


その際には「IT投資のための投資を避ける」ということが
重要になります。つまり、ITの変化(道具の変化)に必要
以上に振り回されないということです。


そのための考え方の一つとして、自社の根幹となるビジネスと
ITを構成する要素(業務アプリケーションやインフラといった
「モノ」だけでなく、開発/運用業務といった「ヒト」の部分も
含めて)との距離感を把握するというものがあります。そして、
距離の遠いもの(自社ビジネスへの影響が軽微なもの)から、
投資対効果算出を行っていくわけです。


投資対効果を考える上でのパラメータを極力減らし、試行錯誤
をする際のビジネスへの影響を抑えながら、IT活用のノウハウ
を積むという意味で、中堅・中小企業に適したアプローチでは
ないかと考えています。


参考になりましたら幸いです。