ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

中堅・中小企業にとってのスマートフォン



ソフトバンクビジネス+IT」で連載している
『中堅・中小企業市場の解体新書』ですが、
今回のテーマはスマートフォンです。
http://www.sbbit.jp/article/cont1/21736


スマートフォンの市場や動向を捉える際には
以下の二つがポイントになると考えています。


1.機能面よりもビジネスモデルの違いに着目すること
「マルチタッチができるか?」などといった端末の機能面
で比較すると、ケータイの上位機種にも同等の使い勝手を
実現したものも存在しています。上記の記事中でも冒頭に
述べていますが、スマートフォン市場の特徴はこれまでの
垂直統合」から「水平分業」へと変化する可能性を内在
していることにあります。


2.現時点では「ガラケー」の完全代替ではないこと
スマートフォンを所有しているユーザには、従来型ケータイ
も併用しているケースが少なくありません。回線品質、日本
固有のおサイフケータイワンセグといった機能が今はまだ
利用できないなどが主な理由です。ですが、仮にそういった
機能差を克服したとしても、全てのユーザがスマートフォン
を望むとは限りません。それぞれのライフスタイルに応じて
ガラケー」とスマートフォンは共存していくだろうと予想
しています。


そうなるとユーザ企業としては、全社員が自分でスマートフォン
持っているという状態を想定すべきではないということになります。


モバイル端末の活用というと、営業部員全員に持たせるといった
「大人数に使わせないと導入効果が得られない」という考え方に
陥りがちですが、決してそんなことはありません。


今回の記事では特定のユーザにスマートフォンを使ってもらうことで
企業全体の業務効率を向上させる活用方法についても触れています。


ご参考になれば幸いです。