ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

2010年中堅・中小企業の会計管理システム利用シェアと評価調査報告



ITアプリケーションのシェアと評価の連続リリース、
今回は会計管理システムです。
http://www.norkresearch.co.jp/pdf/2010itap_accounts.pdf


大企業向けではIFRSなどの法改正への対応が注目トピックですが、
中堅・中小企業においても上場企業であれば同様のニーズが存在
しています。
「法改正時の対応コスト」「製品バージョンアップ時の対応コスト」
の双方を抑えるためにパッケージを標準のままで利用しようとする
傾向が強まっています。会計管理システムは比較的歴史の長い分野
ですが、今後も製品/サービスにおける機能の充足度がシェア争いに
おいては不可欠なポイントになるものと予想されます。


ASP/SaaS形態については中堅・中小企業全体でみると、横ばい状態
といったところです。年商100億円以上の中堅上位企業が連結決算の
強化や海外展開を見越してASP/SaaS形態を採用するケースと、ごく
小規模な企業が税務申告などのサービスと併せて利用するケースの
二極化状態とみています。その間に位置する年商5億円〜100億円の
ユーザ企業層では自社内運用がまだ主流という状況が続きそうです。