K-1グランプリ開幕戦のスペシャルマッチで曙が昨年の王者レミー・ボンヤスキーと
対戦しました。まだ一勝も挙げていないのにチャンピオンと対戦させるなんて、
ちょっと無茶だなぁとも思います。結果はハイキックをもらってのKO負けということで
曙に対する評価もいよいよ厳しくなってきてしまいました。
相撲は頭から突っ込んでいくのが基本なので、顔面攻撃有りの打撃系の競技に転向するのは
難しいように思います。寺尾みたいにツッパリを得手としている力士であれば少しは違うの
かも知れませんが、押し出しで勝つことが多かった曙としては手の出し方がわからないと
いう状況なのではないでしょうか。実際、試合を見ていると自分の出すパンチの間合いすら
うまく測れていないように見えます。それに身体が大きすぎてフットワークができないのも
大きな要因に思います。
いっそのこと、K-1ではなくて総合系にしたらいいんじゃないかなという気もします。
ですが、グラウンドになった場合に対処できるのかというのも大きな問題ですね。
昔読んだ格闘技本では力士平手は下手な格闘家のパンチよりはるかに破壊的で、その突進力
は誰にも止められないみたいなことが書いてあり、力士最強論みたいな感じでした。ですが、
曙の連敗で相撲の格闘技としての強さという点での評価も下がってしまうとすると、それは
それで残念なことですね、なにしろ日本の国技ですから。
ボクシングの技術に固執せずにツッパリを応用したパンチの連打で突進していくみたいな
妙技で現状を打開してくれると、また面白くなるんじゃないかと思います。
