ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

ムエタイにあらためて注目



実は格闘技、結構好きです。(というかやってました)
テニスだとかスキーだとかいったお洒落なスポーツは全くできません。


ここのところ、ムエタイに再度注目が集まっているように思います。
先のK-1 MAXではブアカーオ選手が魔裟斗選手の二連覇を阻んで優勝していますし
映画では「マッハ!」が話題ですね。まだ観ていないですが、速回しやワイヤーを
一切使わず生身を張ってのアクションが見どころなのだそうです。主演のトニー
・ジャーさんという方は「古式ムエタイ」というのをやっていたそうです。


どの格闘技にもあることですが、現在普及しているものは殺人術になってしまうような
危険な技を取り除いた「現代版」になっているのが一般的です。古式ムエタイから危険
な技を取り除いたものが現在のムエタイというわけですね。中国拳法においても似たよ
うな流れがあります。良く出てくる蹴り技で「擺脚(はいきゃく)」(脚を伸ばしたまま
内側から外側へ脚を回して蹴る)や「里合腿(りごうたい)」(脚を伸ばしたまま外側から
内側へ脚を回して蹴る)といったものがあります。「擺脚」は脚でビンタをするような
感じで曲げた脚をバネを効かせて足の甲でバシン!と蹴るのが本来の形、「里合腿」も
脚を曲げてバネを効かせてつま先を鋭く相手の腹部や急所に蹴りこむのが本来の形です。
この蹴り方だと結構危ないので、演舞的にも見栄えが良い今のような形になったのだ
そうです。


こういった等身大のアクション映画は久々のような気がします。最近はワイヤーアクション
やSFXで飛んだり跳ねたりが当たり前になってしまっていますから、逆に人間の枠内(トニー
・ジャーさんは3m近い高さを蹴ることができるそうなのでちょっと人間の枠から出ちゃって
るかも...)で頑張るアクションは新鮮ですね。「マトリックス」みたいにいきなり超人に
なってしまうよりも、古くはジャッキー・チェンの映画にあったように地道に修行をして、
等身大の力を最大限に駆使して困難を切り抜けていく方がボクは好きです。