ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

Plaxoとセキュリティ



PlaxoがPulseという新サービスでSNS分野にも
進出したことは方々で取り上げられています。


従来のカレンダーとアドレス帳情報に加えて、
外部サービスで公開されているブログ、画像、
ビデオなどをカテゴリ分けしたPlaxoユーザー
グループで共有できるというものです。


これに加えて、各サービスへエントリ追加
できるエディタもPlaxo側で用意しておけば
ユーザーからはPlaxoのみが見えている状態
となります。


これは一見便利なようですが、一つ問題を
抱えています。ユーザーはPlaxo上で設定
されたグループに対してのみ各エントリが
共有されているという認識を持ちます。
ですが、FlickrYouTubeにアップされた
それらのエントリは各サービスでは一般に
公開された状態になっているわけです。


Plaxoのカテゴリ設定はあくまで便宜上の
ものであり、コンテンツを保護している
わけではないという認識をユーザー側が
どこまできちんと持てるか?という観点
で今後のPlaxoの使われ方には注目をして
います。


これはPlaxoに限ったことではなく、今後
複数のサービスを束ねることで利便性を
上げようとするサービスに共通する課題
ともいえます。閲覧許可状況まで含めた
緊密な連携をしようとすると、手軽かつ
迅速に多数のサービスを網羅することが
難しくなります。他方でPlaxoが抱える
ような問題は特に企業における利用では
避けては通れない課題となってきます。


標準的な規格が登場することが望ましい
ですが、それまでにはまだ時間が掛かり
そうです。今後どのように現場で対処を
していくべきか?をしっかり考えておく
必要がありそうですね。