表題の調査レポートを発刊しました。
ダイジェスト:
http://www.norkresearch.co.jp/pdf/2011BI_rel.pdf
レポート案内:
http://www.norkresearch.co.jp/pdf/2011BI_rep.pdf
ここでの「BI」とは従来から存在している
「KPIを設定し、DWHを構築し、キューブを生成して経営層に
向けた全社的な分析を行う」
というものではなく、
「業務システム内のデータを有効活用することによって
部署単位での業務改善サイクルを回す」
ものを指します。
ダイジェストの冒頭にも例示したように対象となる業務
システムは生産管理システムなどの基幹系だけでなく、
経理部門が出張旅費の申請/承認に用いるワークフロー
のような間接部門が利用するシステムも含まれます。
ERPと併用可能なBIパッケージにはエヌジェーケーの
DataNatureに代表されるような安価なものも登場して
きました。ですが、中堅・中小企業がBIの恩恵を十分
に得られているというわけでもありません。
大企業で実践されている全社的な観点からのBIへの
取り組みは中堅・中小企業にとっては難しいという
のが実情です。
もちろんツールの価格も障壁の一つではありましたが、
ユーザ企業側は「KPIを設定する」といっても、何から
始めたらよいのかわからない状態です。安価なツール
だけではない別の突破口が必要となります。
それが本調査のテーマでもある「現場レベルのBI活用」です。
部署単位で短いPDCAサイクルを回し、データの集計/分析に
よって業績改善の効果を得るという「成功体験」を積むこと
がとても大切です。技術的には「BI」とはいえないケースも
あるかも知れませんが、まずは「データを集計/分析すると
色々といいことがあるな」という経験を中堅・中小企業の
様々な部門が体感していくというプロセスが重要であると
考えています。
ご参考になりましたら幸いです。
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