ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

コモディティ化が進むBPM市場



先日、JBOSSBPMソフトウエアのことを書きましたが、今度はApache
Software FoundationがBPMソフトウエア開発プロジェクトを開始し
ました。Apache 2.0 open-source licenseで利用可能になるとのこ
とです。


「Agila」という名前のこのソフトウエアですが、既存アプリケーション
内に埋め込んで使うスタイルを想定したシンプルなBPMソフトウエアにな
るようです。ただし、シンプルとは言ってもデザイナ、サーバー、モニタ
リングツールといった基本要素は取り揃えており、商用製品のような高度
な機能は要らないが、既存のアプリケーションにBPM的なワークフロー
管理機能を付加したいといったニーズにはベストマッチしそうです。
そしてそうしたニーズは少なからず存在するように思います。


機能面で商用製品とどれだけの差があるのかは現時点では情報不足で
何ともいえませんが、うまく住み分けできるのであれば、BPM市場全体
の底上げには寄与するのではないかと考えています。いずれにしても
現時点ではBPMをやるにしても商用製品の価格面での敷居が高すぎるので
JBOSS jBPMやAgilaのようなコスト負担の少ない実現手段も市場の活性化
のためには必要なのではないかと思います。