ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

Web2.0とJava



Web2.0」というとちょっと前まではオントロジー
関連したキーワードだったように思いますが、あっと
いう間に別に意味での用語として広まっていますね。


Web2.0は特定の技術やビジネスモデルを指し示した
ものではないので、掴みづらい部分もありますが、
いろいろ見た限りでは元祖とも言えるTim O'Reilly
氏による解説が一番わかりやすい気がします。
http://www.oreillynet.com/pub/a/oreilly/tim/news/2005/09/30/what-is-web-20.html


Web1.0世代とWeb2.0世代とで様々な技術やビジネスが
比較されています。結局のところ、Web2.0というのは
GoogleNapsterに代表されるような次世代ビジネス
の時代(Era)を包括的に指し示したものと個人的には
理解しています。


Web2.0で特徴的だと感じるのは「コンテンツや技術の
利用者と作成者の区別が曖昧であり、得てしてそれら
は同一の個人やコミュニティであったりする」という
点です。Britannica OnlineとWikipediaの違いなど
はその最たる例かと思います。


翻ってJavaに目を転じるとJonathan Schwartz氏は
「Participation Age」という標語を掲げています。
Web2.0の到来に応じて、Javaについても利用する側
と提供する側の垣根が取り払われるのであれば、Web
2.0を支える技術面においてもユーザーのニーズに即
した進歩が期待できます。


Web2.0で利用される技術はJavaEEのようなエンター
プライズ向けというよりは、もっとLight Weightな
ものが好まれるようです。ですが、Javaについても
Groovyのように軽量で動的な(型について緩やかで
実行時に型判別をするという意味での「動的」)言語
でラッピングして利用することもできます。Java
豊富な資産を活用しつつ、今風のLight Weightな
開発ができるという意味でGroovyのような言語が
Web2.0時代を支えるJava技術の一つとして進化して
いってくれるのではないかと期待しています。