ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

ケイトウの赤、やなぎの緑



あれから睦月と笑子はどうなったのだろう?
と常々気になっていたボクとしては待望の
きらきらひかる」の後日談となる短編。


笑子は有体な言い方をすれば情緒不安定とか
躁鬱といったことになるのだろうけど、他人
よりちょっと個性的な感性を持っているだけ
なのだと思う。だから余計にそうした個性を
大事に守りたいという気持ちになるのは当然
で、明確には触れられていないけれども睦月
の中にはそうした想いがあったはず、とボク
は信じたい。


本作の中では睦月と笑子はとても安定していて
普通の夫婦とあまり変わらない様子で描かれて
いる。笑子も取り乱す場面がなく、落ち着いた
感じだ。10年という歳月がそうさせたと捉える
べきなのか、今回の主人公であるちなみの視点
からはそう見えたというだけなのか、そこまで
深読みするのはボクくらいかも知れないけど、
笑子が元気そうだったのはとにかく嬉しかった。