ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

グリーンIT連載



洞爺湖サミットも間近ということで、ITmediaにてグリーンITの
連載を書いています。全部で三回の連載ですが、そのうち
二回までが既にアップされています。


第一回:グリーンITに取り組まないリスク
第二回:地球温暖化問題をキーワードで理解しよう


大事なことはグリーンITを単体で捉えないことだと考えています。
仮想化技術やブレードによるサーバ統合やシンクライアント導入は
電力消費を抑えることに寄与します。ですが、同時に運用管理工数
軽減や情報漏えい防止の有効な手段でもあります。
グリーンITに限らず、コンプライアンス、セキュリティ、コスト削減など
IT投資のきっかけはたくさんありますが、それらはお互い密接に関連
しています。


現段階でグリーンITというトピックのみに対して多額のIT投資を
行えるのは、十分な予算を持った大企業に限られてくるでしょう。
ですが、グリーンITの取り組みを理解した上で自社内の環境を見つめ
直して見ると、運用管理工数削減や情報漏えい防止のためのヒントが
見つかるかも知れません。
例えば、社員のクライアントPCを一括して省電力モードにする方法を
検討する際、合わせてCDからのAuto-Runを無効にしてウイルス感染を
防ぐことも考えてみるといったようなことです。


新規投資を扇動するBuzzwordではなく、グリーンITが「今あるIT資産を
さらに有効活用するための良いきっかけ」になれば良いなぁ、と考えて
います。