ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

SIerはSaaSを担ぐべきなのか?



ZDNet Japanに寄稿させていただいた記事の後編です。
http://japan.zdnet.com/cloud/sp_cloud_partner2011/35001465/?ref=rss


前編では「中堅・中小企業がクラウド活用の対象として
想起するのは基幹系業務システムと情報共有システムで
あり、SaaSによってそれらを外出しすることでのコスト
削減効果を期待している」といったユーザ企業の現状を
調査結果を元にご紹介しました。


ですが、クラウド移行における様々な障壁が存在するため、
上記を実行することは容易でありません。その結果、ユーザ
企業は「様子見」の状態になっていることを述べました。


この打開策としては
1.業種/業態に固有のソリューションに基づく訴求
2.基幹系/情報系以外の業種依存しない分野の訴求
3.SaaSだけではない、PaaSやIaaSも加えた訴求
の三つが考えられます。
1と2はクラウドを適用する「対象」の拡大、3はクラウド
を活用する際の「手段」の拡大といえます。


後半の記事では2.のポイントに着目し、SIerにとって
商材となりうるSaaSの適用分野は存在するか?という
観点での考察を進めています。


その結果、運用管理系システムの中でも「クライアントPC管理」
が有望分野として浮上してくるのですが、SIerの視点から見た時
どのような点に留意すべきか?は記事中で網羅できていません。


この点については先般触れた以下のセミナーで詳しくお話させて
いただく予定です。あくまで調査結果に基づく客観的な視点から
SIerが運用管理系システムのSaaSをドアノックツール的な位置
付けで活用するにはどういった点に留意すべきか?」を解説して
いきます。
http://japan.zdnet.com/info/event/saas/201103/


ご参考になりましたら幸いです。