http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0608/23/news007.html
「Salesforceの中からAdWordsのサービスを利用できる」と言って
しまえばそれまでですが、これは結構重要な意味を持った動きと
個人的には捉えています。
SaaSとASPの違いといったことが論じられることが多いですが、
今回の発表がその一つの答えになっているような気がします。
CRMなどの業務アプリを単にホスティングして提供するだけでは
確かに従来のASPと変わりはありません。ですが、今回のように
外部のサービスを取り込み、さらに付加価値を与えたサービス
として提供するという点が従来のASPにはなかった発想なのでは
ないかと思います。
既に出現していた先駆的な例としては、ASPとして提供された
グループウェアのメイン画面に天気、株価、路線情報といった
外部のサービス情報を取り込んでいた例がありましたが、今回
は各々をより深く連携させて、新たな付加価値を生んでいると
いう点でより進歩していると考えています。
「業務アプリのCRMと広告サービスのAdWordsをAppExchangeという
サービス基盤上でいわばマッシュアップして、広告効果を業務
へと直接的にフィードバックさせるという新たな価値を持った
サービスとして提供する」
今回の動きはそんな風に形容できるのではないかと思います。
業務アプリのオープンソース化も話題になってきていますので、
今後はこうした業務アプリとWebサービスを連携させて、業務に
もっと直結した形でのマッシュアップを行う事例が増えてくる
のではないかと予想しています。