先月に三連続でリリースしたレポートも
おかげさまで好評をいただいています。
一発目は「PCサーバ導入実態調査」で、
主に自社内設置のPCサーバ導入と運用
に関する実態について調査しています。
http://www.norkresearch.co.jp/pdf/2008server.pdf
ストレージやスイッチを同梱し、ラッキングが不要な
統合型ブレードが比較的手軽な価格で提供され始めた
ことを受けて、中堅・中小企業においてもブレードの
導入が進みそうです。
このレポートに記載したもう一つの予測が「仮想化」
の活用です。中堅・中小企業ではWindows NTなどの
古いOS上で独自開発された業務アプリケーションが
未だに稼動しているケースがあります。
「リホストマイグレーション」と呼んでいますが、
独自開発の業務アプリを仮想化技術を使ってOSごと
新しいサーバ筐体へ移してしまうというものです。
実際には対象アプリケーションの特性(CPUセントリック/
ディスクI/Oセントリック)やPtoV(Physical to Virtual)
の移行作業といったように考慮すべき点は多々あります。
しかしながら、VMware ESXiを組み込んだブレードサーバも
各ベンダから出荷されていますし、Windows Server 2008に
おいてもHyper-Vが正式リリースされました。それを受けて
VMWare ESXiも無償となりました。このように仮想化技術の
コストは以前よりもだいぶ下がってきています。
新しい技術なので、SIerに安心して取り扱ってもらえるために
何をすれば良いか?が今後大きな課題となるでしょう。それを
上手にクリアすれば、中堅・中小においても仮想化による古い
OS&アプリ資産の移行が行われるようになり、サーバ市場全体
を押し上げるようになるのではないかと期待しています。