ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

マインドミル



マクロミル社にてマインドミル
という新しいリサーチサービス
が開始になっています。
https://www.macromill.com/service/mindmill/mindmill.html


名前や内容から察するにマインドマップ
にヒントを得たもののようですね。
マインドマップを使ってユーザに自由に
連想してもらい、テキストマイニング
駆使してその結果を分析するという手法
はとても興味深いです。


個人が自分自身の思考を整理&活性化する
目的ではなく、マーケティングのツールと
してマインドマップを採用した場合、課題
も幾つか出てきそうな気がします。


最も大きな課題は「描いた後に第三者
ノード間の関係を客観的に把握しづらい」
という点ではないかと考えています。


マインドマップはそのシンプルさが特徴で、
広く受け入れられている要因でもあります。
ですが、二つのキーワードAとBが結ばれて
いる場合、それが因果関係/包含関係/時間
的推移のいずれかを表しているのかを把握
することは困難です。ツリーの伸ばし方も
同じ高さの枝とするのか、小枝を伸ばすか
の使い分けは人によって様々です。


その自由度がマインドマップの良さであることは
十分承知していますが、客観的な分析を行うには
何らかの工夫が必要であることは確かでしょう。


例えば、ノード間を結ぶ枝のパーツをいくつか
用意しておき、それをユーザに自由に使わせる
というのも面白いかも知れません。


そうすることで、客観的な分析の手段が得られる
だけでなく、ユーザインターフェースを研究する
ための貴重なデータを得ることができる可能性も
あります。


「因果関係を表したい時、ヒトはどういう図形を
描くのか」、「包含関係と時間的推移はそれぞれ
どういった位置関係での配置が好まれるか」など
といったことを大きなサンプル数で調べることが
できそうです。


それをWebサイトやウィジットのユーザビリティ
改善に活かせば、より直感的なインターフェース
の開発に役立つかも知れません。