以前にもご報告した日経コンピュータ
2008年11月15日号掲載記事がITPROで
「誰がSOAを殺すのか」というタイトル
で再掲されています。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090407/327846/?ST=system
本誌掲載時には以下のエントリで
補足事項について書いていました。
http://d.hatena.ne.jp/dufresne/20081122
SOAにおいては「経営層とIT部門の橋渡し」
が課題として多く取り上げられていますが、
中堅・中小企業ではそもそもIT部門自体が
存在しないケースも少なくありません。
必然的に販社やSIerといった社外の力を
借りることになりますが、その際に自社
の業務部門スタッフと販社/SIerとの意思
疎通を図るツールが必要になってきます。
取り上げていただいたマップはそうした
場面での活用を想定したものです。
もちろん、ビジネス視点/経営視点と
IT視点の双方を踏まえて、全社最適
を進めていくのが理想ですが、まず
「業務視点で課題を捉える」という
ところから始めるというのが、この
「ボトムアップ型SOAアプローチ」
の主旨です。
「サービスとは何か?」を厳密に考えると
難しくなってしまうので、まずは実業務と
ITとをマッピングするというサービス抽出
過程のさらに前の段階に取り組むわけです。
中堅・中小企業においてもSOAのもたらす
メリットを享受できるユーザは少なくない
と考えています。そのためには、いきなり
高級な概念やメソドロジーを提示せずに、
今できるところから一歩一歩進めるという
地道な努力が大切なのではないかと考えて
います。