ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

村山由佳さん



最近、村山由佳さんの小説にハマっている。


と、その前にただし書き...


このブログを書いていて、ここ最近
「何か違和感があるなぁ....」と
感じていた原因がようやくわかった
気がする。


仕事関係は「しまうま日記」に移管し
ここではもっぱらプライベートな話題
を書くようになったにもかかわらず、
文体は変わらず「ビジネスモード」の
ままだったのがいけなかった。
頭の中の独り言が「です/ます調」に
なっているわけではもちろんないので、
自分の中のつぶやきをそのまま文字に
落とすことにした。


ということで、閑話休題


これまで読んだのは
天使の卵」「夜明けまで1マイル」「野生の風」
今は「きみのためにできること」を読んでいる。


文章が凡庸だという意見もあるけれど、ボクには
とても読みやすい。それに設定もありきたりだと
言われるが、元来がシンプルな頭のボクとしては
これでちょうど良い。ヒトの恋愛感情がそんなに
複雑とは思えないし、これ以上込み入ったら推理
小説になってしまうのではないかとも思う。


ハマる理由を分析してみると、
1. 登場する女性像
2. 出会い方
3. 結末
といったところが、自分の経絡秘孔を見事に
突いているからのようだ。


1.について言えば、「天使...」の春姫や「野生...」
の飛鳥は性格、仕事、容姿どれをとっても自分の理想
そのままだったりする。
2.も「天使...」の満員電車や「野生...」のベルリン
の壁といったような非日常の運命的な出会いのシーン
が何ともいえない。
3.はいずれも切なく悲しい(「夜明け...」はホロ苦い)
特に「天使...」に関しては日曜の夜遅くに読んでしまい
そのまま月曜まで感情を引きずってしまって大変だった。


どれも読み終わると、ヒトの人生には元に戻せない
分岐点があることをあらためて思い知らされる
 最期の日、歩太が春姫を一人にしなければ...
 一馬が飛鳥のことを待つことができれば.....
などと想ってしまったりする。
きっと自分の日常にもそうした分岐点がいくつもあって、
そうした切り替えポイントをいくつも経た結果が今日の
自分の位置だと思うと、何だか不思議な感じがする。


もちろん後悔するようなことは何もないけれど、
「ああ、あの時のあの場面が分岐点だったんだな」
と思い返すと、毎日の一つ一つのシーンを大切に
生きていかないといけないな、としみじみ思う。