ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

BureFilterをAIRで使う意味



ActionScriptではいろいろなフィルタ処理を
使えるのが魅力の一つです。
その中の1つにコンテンツをぼかして表示させる
BlurFilterがあります。
画像をぼやかす例が良く挙げられますが、これを
業務アプリケーションにおける個人情報保護目的
で特定部分だけを読めなくするため利用すると、
なかなか使い勝手が良いのではと考えています。


そうした場合に課題となるのが、ロケーションの
問題です。
同じユーザーでも社内からアクセスしている場合
や会社支給のPCであれば閲覧を許可するけれども
それ以外では拒否したいなどという場合です。
業務アプリに何処からでもアクセスしたいという
要求が増す一方で、情報漏洩に対する対処も同時
に厳しくしなければならない、そうした背景の中
単なるアカウントによる権限設定とアクセス元の
IPアドレス/MACアドレスの組み合わせだけでは
運用管理上難しくなってきているのが実情です。


そんな時にクライアントPCのリソースへダイレクト
にアクセス可能なAIRベースでアプリを構築すれば
PCの状態をより詳細に把握することができます。
ブラウザベースのアプリケーションでは解決が困難
なキャッシュからの漏洩の問題もクリアできます。


情報漏洩の防止という観点で考えた場合、AIRのような
スタンドアロン型のクライアントをベースとし、そこに
BlurFilterのようにサーバー側にユーザー毎のデータ
変換の負担を掛けずに閲覧の可・不可を制御する手段を
適用するというスタイルが今後注目されてくるのでは
ないかと考えています。