ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

CRM2.0連載



ITmediaの「CRMの新潮流」というオンラインムックの中で
「CRM2.0」について取り上げた連載が始まりました。
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0808/19/news029.html


「***2.0」というのはいささか食傷気味ではありますが、
昨今のCRMに起きている変化がWeb2.0のそれに近い
という点を踏まえて、敢えてそうした呼び方をしています。


CRMの成功を阻む最大の要因は「データ蓄積ができない」
ことにあります。営業マンが使うSFA的ツールであれ、
一般消費者に向けたコンシェルジュ的サービスであれ、
いずれも利用者が意識的にデータを入力・提供することが
必要でした。そのデータ入力が負担となり、結果として
十分なデータ蓄積ができない状況が生まれました。
その状態で分析を行っても、マーケティング施策のヒント
になるような情報は得ることは非常に難しくなります。


Web2.0を契機にインターネットの世界で生まれた
 BT(Behavioral Targeting
 CGM(Consumer Generated Media)
 SNS(Social Networking Service)
といった考え方をCRMへ当てはめると、このデータ入力と
蓄積のハードルを越えられるかも知れない、というのが
CRM2.0の出発点となる発想です。


この連載を通じて、CRM2.0というのはホンモノになるか?
ということを実例も交えて正面から取り上げていきたいと
考えています。