Laszloについてはこのブログでも何度か取り上げていますが、
記述言語であるLZXのレンダリング結果として、従来のFlash
に加えて、新たにAjax(DHTML)に対応するのだそうです。
http://www.openlaszlo.org/
※上記のトップページは内容が変わるかも知れないので、
その場合は下記の開発者メモをチェックしてください
http://weblog.openlaszlo.org/archives/2006/03/openlaszlo-goes-dhtml/
Laszloがまだオープンソースになる以前の頃に「Flash以外の
レンダリングも視野に入れる」といったコメントを見た記憶が
おぼろげながらあるのですが、今回それを実行に移したという
ことかと思います。
元々LaszloはJavaScriptを使いますのでAjaxとの相性は良いと
いえますが、今回はさらに一歩踏み込んで同一の記述言語から
複数のレンダリング結果を出力するという今後注目されそうな
スタイルを一早く実践しています。
MicrosoftのXAMLも同様の発想でWebアプリケーションもデスク
トップアプリケーションも同一の記述言語でカバーしようと
しています。
リッチクライアントに注目が集まり、個々の顧客の業務に適切
にマッチしたユーザーインターフェースを実現しようとすれば
必然的にUIにかける開発工数は増えてくると思われます。
(もっとも優れたツールの登場でコーディング自体の工数は軽減
されるかも知れませんが、要求開発やテストなども含めた全体で
考えると従来のWebアプリケーションよりは増えてくるでしょう)
従来はC/SアプリケーションやMicrosoft Officeなどをフロント
エンドとしていた業務システムをリッチクライアント化させる
ことでネットワーク上の制約が軽減され、顧客としては従来より
広い範囲で業務システムを使えるようになります。その結果、
利用シーンの多様化(社内だけでなく、外出先でもアクセスする
など)や利用端末の多様化(携帯電話やポータブルPC)が起こり、
複数の環境に対応したUIを開発する必要性が生じてきます。
そうした時に個々の利用シーンや利用端末に応じて開発言語を
変えていたのではたまりません。LaszloやMicrosoftの動きは
こうした将来予想される動きを見据えた画期的な試みなのでは
ないかと個人的には期待を寄せています。