ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

今年はJavaScriptに再注目



本日は仕事初めです、明けましておめでとうございます。
今年もいろいろと新しい動きやトレンドが出てきて、慌しい一年になりそうですね。
・国内のユーザーグループが誕生して、本格的な普及の兆しを見せるJBOSS
AjaxFlashEclipse RCPなどのリッチクライアント技術の展開と収束
RSSやSMSなどのWeb2.0的な技術のビジネスアプリケーションへの転用
といったようなところが個人的には注目ポイントではないかと思います。


その中でもあらためて注目しておきたいのは「JavaScript」です。
Ajaxの登場で利用頻度や重要性が再度高まってきているように感じます。
さらに次期JavaSE6(Mustang)ではJavaScriptエンジンとしてRhino
搭載されますし(当初予定されていたPHPではなく、JavaScriptが先に採用
されたということで、この点はPHPの今後にも大きく影響しそうですね)、
最近ではサーバーサイドのJavaScript実行環境ないしはフレームワーク
としてOpen MochaやHelmaといったものも再度注目されているようです。


脱線話ですが、「Mocha」は実はJavaScriptの古いプロジェクト名称です。
NetScape4.xではURLのところに「http://」の代わりに「javascript://」
と入れるとJavaScriptコンソールが表示されますが、ここに「mocha://」
と入れても同様にコンソールが出てきます。こうしたところにもなごりが
残っているんですね。


閑話休題....
Ajaxの普及でJavaScriptを扱う機会が増え、サーバーとの非同期なデータ
のやりとりも多くなってくれば、サーバーサイドも同じJavaScriptを使って
コーディングしたいと思うのは自然な成り行きです。その流れをMustangでの
JavaScriptの採用、Open Mochaの再認識やHelmaの登場といった一連の動きが
後押しないしは裏付けしているようにも感じます。


Ajax以外のリッチクライアント関連技術においてもJavaScriptは要注目です。
Flashを使ったWebアプリケーション開発はFlexベースでも良いのですが、
要件を満たすことができるのであれば個人的にはOpen Laszloを使いたいと
思っています。オープンソースであるということももちろんですが、ロジック
の記述にActionScriptではなく、JavaScriptを使える点が実は大きいです。
Flash8以降ではJavaScriptとのやりとりもだいぶ楽にできるようになりましたが、
ボクの場合はUIComponentでJavaScriptを多用するJSFと併用するケースが多いので
UI関連のロジック記述をJavaScriptに統一できればそれに越したことはありません。
JSFがJavaEE5では標準として入ることを考えると、JavaSE6でのRhino採用の同様に
スクリプト言語としてJavaScriptが使えるかどうかは今後のフレームワークや開発
プラットフォームを選択する際の重要な選択ポイントになってくるものと思われます。


ということで、今年はJavaScript関連動向に再注目ということになりそうです。