ゆーたんのつぶやき

株式会社ノークリサーチにてIT関連のシニアアナリストとして活動しています。

2010年中堅・中小企業のメール利用シェアと評価調査報告



ITアプリケーションのシェアと評価リリース、
本日は「メール」です。
http://www.norkresearch.co.jp/pdf/2010itap_mail.pdf


ここでの「メール」というのはメールサーバのことではなく、
クライアント側で動作するアプリケーションパッケージまたは
クライアント側のユーザインターフェースと併せて提供される
メールサービスを指します。(要は個々の社員が実際に操作する
メールアプリケーションということになります)


メールは意外にもスイッチコストの高いアプリケーションです。
「使い慣れている」というのもユーザにとっては非常に重要な
要素で、多少の不便さはあっても使い勝手が変わることの方を
嫌がるというのはよくあることです。


メールはスパム対策やマルウェア対策に加え、やたらと同報して
しまうことによるメール洪水などたくさんの問題を抱えています。
ですが、仮にメールを他のツールに置き換えたとしても、それは
「デジタル」の枠内で道具を変えたに過ぎません。


メールを含めたコミュニケーションツール活用がうまくいかない
要因はむしろ「アナログ」の部分をカバーできていないからでは
ないかと考えています。その点については、以前に以下のような
記事を書きました。
http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1008/10/news03.html


メールの是非論を問うというよりは「コミュニケーションツール
で管理している情報と実際のヒト/業務の流れにギャップが出る
という問題をどう解決すべきか?」を考えることの方が大事では
ないかと個人的には思います。